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手を伸ばしてみたら 何も触れなかった
聞こえるはずの声 聞こえなかった
ここはまるで音のない世界

ただ彷徨う人影についていく
行き先も分からないまま ただ彷徨う

僕は幻を見てる


ふと気が付いたら 誰もいなかった
辺り見渡しても 誰もいなかった

ここはまるで影のない世界
ただ彷徨う 道を辿ってる
行き先も分からないまま ただ辿る

人はもう幻・・・?


時々立ち止まる あの日を思う
いつからこうなったんだろう 何を失ったんだろう
ふと周り見渡してみたら 何も見えなかった
ふと目を閉じてみたら 暗闇が見えた
目を開けてみたら 暗闇が見えた

ここはまるで光のない世界

ただ彷徨う 音も光もない
行き先はもう無いんだと知った
ただ彷徨う 誰もいない孤独を
あの人影は今何処を彷徨う
今どこの世界を彷徨う

僕は幻
全て幻

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(フェードイン)

サイレンス ワンマンライヴ
「lonesome disappearedmoments - 望み通りの幻 -」



田螺:ふふ
鹿賀:ワンマンライヴのスペースを頂きました、サイレンスと申します
馬場:以後お見知りおきを
田螺:フェードアウトした状態から突然始まるって僕ららしいね
馬場:そして幻の様にフェードイン
鹿賀:幻がいずれ蜃気楼となり、やがてヤミへと消えていく


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今 ここに在る 至福の時を
幻 蜃気楼になり 死んだ時を
時 見えなくなり やがて死にゆく様に巡る





この手から君が離れたら 一瞬で消えていった
ねぇ 姿見せておくれよ 言葉にならないまま 消えていった

君の残像は 一瞬で 僕を 変えた はず
君の残像が 一瞬で 形を 変えた

蜃気楼の見えないこの場所 風も時も僕を避けて通り過ぎる
一瞬の儚さに佇む僕は 何を見失った
現実の見えないこの時間 風が時を切り裂いて通り過ぎる
一瞬の虚しさに 僕は ただ嘆くだけだった


この手から君が離れて 静かに振り返ってみた
ねぇ 見失わせないでよ 何も残らないまま 立ち止まった

君の残像は 一瞬の 時に 消えた

蜃気楼の見えないこの場所 風の様に僕も消えてしまいたいのに
静寂の中に佇む僕は 何も聞こえない
周りが見えないこの時間 君の様に消えていってしまいたいのに
静寂の静けさに 僕は ただ...何もできず...


ねぇ 戻ってきてよ もう元に戻れないまま 狂いだした
ねぇ 忘れさせてよ もう狂いだした感覚が
君の残像を 一瞬で 元に 戻せた なら
君の蜃気楼 一瞬で 全て 忘れて 


蜃気楼の見えないこの時間 風の様に僕は流れていたい
一瞬の酷さに佇む僕の 何かが壊れてた
現実の見えないこの場所 風の様に切り裂かれたい
静寂の痛みに 僕は ただ耐えられずにいた
記憶の痛みを 僕は 狂気で忘れようとしている

もう記憶なんて無くなってしまえばいいのにね

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見えないヤミ まだ気付かない

暗い暗い闇 街の中 音のない門に佇む
静かな夜の訪れ 誰もいない夜明け
目の前が閉ざされた
こんな街の裏側で

街に隠れて


止まない雨はまだ ここに降り注ぐ
雨止みを知らない
雨に打たれる街はまだ 静まらないまま
安らぐことを知らない
そして 静寂を知らない

誰にも見えない 心の闇
誰も気付かない 心の病み
閉ざされた扉はもう開かないまま
雨に打たれながら雨止みを待ち
この世の闇を見てしまった少年の 心の病み

まだ気付かない

風はヤミを吹き抜ける
誰もいない闇の中
止まない雨の中
心の闇の中
風は止みを

まだ知らない


目の前に広がる 世界の闇
目の前で感じてる 世界の病み
闇しか見えないこの世界はきっと 病んだまま消えてゆく

誰も気付かないまま
誰も知らないうちに

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田螺:幻がヤミへと消えてゆきました
鹿賀:何もかもが無くなってしまった世界
馬場:一体、貴方の眼には何が映りますか・・・?
鹿賀:散りゆく枯葉の舞
田螺:絶望のヒカリ
馬場:朽ち果てた世界に残された、朽ち果てた嘆きが聞こえる

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偽りの街 枯葉の舞散る雑踏
人混みに流されたように フラフラ彷徨う
いつしか麻痺した感覚は 僕に唐突に
何かを求めてる これが精一杯の甘え

ため息だけが流れた 風が過ぎた後の街に
何かが聴こえた気がした

「・・・君は今、何処へ行こうとしている・・・?」

何かが砕け散ったように
舞い散る欠片
消えること知らない傷 深い傷跡に
刻まれたのは 幾千もの汚れた栄光
Lonely disappeared million dead leaves


風に流され 汚れた空が見える裏道
人混みの中で探してる クラクラ立ちすくむ
冷たい風邪に打たれ、流れ 僕は唐突に
何かを見失う それが精一杯の答え

癒えないままの傷口 静かに痛みが染みる
僕が僕に問い掛ける

「・・・君は今、何を思い彷徨う・・・?」


逃げ道探して そこに逃げ込んで 僕は何を遠ざけて
何を見つめて 何を探して 何を求めて 何を遠ざける
雲は今も晴れないまま 汚れた空を隠している

手に入れた数だけ失い 孤独さえ忘れて
枯葉の行方は誰も知らない このまま共に消えてしまえたら
楽になれたら 疲れ切った日々から逃げられたら
そして逃げ道の途中 思考が止まる


逃れの時を 静かに 見過ごして 微かな ヒカリ 探す

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一体僕ら どれだけの道歩むのだろう
埋め立てられた道標が 儚げに輝く

旅立ちの朝は予想以上に肌寒かった
覚悟を決めた夜は・・・予想以上に長くて

「言葉だけじゃ伝わらない」なんて有り触れた
言葉では本当に伝わらない
笑い過ごせた日々がいとおしくて
今 街の混雑に流されてる日々が虚しくて

傷付いた心の奥には君が居て 傷付けた日々取り戻せない
網膜に残った姿が 進む足を止めていたって
気が付けば僕らは 見知らぬ場所へ歩いていた
絶望の彼方に いつか希望の光見つけられたなら


思い悩んだ日々があったことによって 救われるならば
何度でも泣いたっていいやって思った

追い込んだ日々に追い込まれて
気がつかない間に 自分自身を忘れていた

失ったものは数じゃない、大きさなんだ
大切さが今になって苦しくて
君の居ない街に迷い込んだストレンジャー
今 喧騒の時代を生きる屍になる

時が経つ度 癒えない傷 少しずつ膿んでいく
黒い世界で偶然であった僕ら 涙が捕らえた道標
気持ちに反して脳は 進む足を止めやしない
躓いて 赤く染まる足を引き摺りながら見つけ出した光


「言葉だけじゃ伝わらない」なんて有り触れた
言葉では本当に伝わらない
荒れた道程 失った足跡 何も無い
今は力失った足で歩いてる もう疲れてるさ

見せ掛けの優しさ 誰も振り向かない つもりも無い
必然という名の偶然を思ってみた
こんな空だっていつか晴れると信じてる
躓いて 赤く染まる足を引き摺りながら見つけ出した光

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田螺:ヒカリの向こうに見えたもの
鹿賀:それは
馬場:絶望
田螺:朽ち果てた世界ではもう・・・
鹿賀:生きる望みは
馬場:飢えていたのでした
田螺:孤独を彷徨い
鹿賀:身を投げ
馬場:死んだ魂はやがて
三人:幻の如く静寂の中へ消えてゆくのでした・・・

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気が付くと僕は 見知らぬ場所に居た
ずっと周りが見えなくて 何も信じていなくて

迷い込んだ街の中 手探りで歩いてる
道に迷ってもいい 帰る場所を知らない

そんな僕を見捨てるように 時は過ぎる
まだ早過ぎたのだろうか
孤独の中 生きると決めたのは

自由に飛べたら どれだけ自由だろう
馴れ合いにはもう飽きた
このままFlying できたら楽になれるかな


途切れた足跡辿る 何処に行き着くのだろう
ずっと周りを見ていない 目の前が見えない

帰り道を忘れた 野良犬みたいに
何処までも彷徨っていたい
記憶さえもう 失いかけていた

自由に飛んだら 自由になれるのかな
何も考えず歩き続けた
このままGo my way 居場所を探してる


ここから何処へ消えても 誰も探しには来ないと思えば
ここから何処へ消えても 僕はそこで最期を生きたい


自由に生きたら どれだけ楽だろう
自由さえ分からなくなっていた
このままGo my way
このまま飛べたら 全て忘れられるかな
何も考えず歩き続けて
気が付くと僕は 見知らぬ場所に居た


ビル街 建ち並み 雑踏 途切れること知らず
そんな世界を 上から 見下している今 僕は
飛び立った

目の前が暗くなると 静かに 永久の眠りに就いた Flew
今 静寂の中を風が吹く
僕らの残像も残さず 今 目の前から消えていきました

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(終)



曲目:
1.phantom
2.mirage hand
3.ヤミ
4.Lonesome Leaves
5.ヒカリ
6.Flying