一年ぶりの夏。
濃紺色の夜。
微熱の空気。
わめく汗。
死んでいる蝉。
静かな神社。
昇る花と、
散り行く炎。

照らされた地面には、君との思い出がバラバラになって、沈んでいる。

一年ぶりの夏。
濃紺色の夜。
微熱の空気。
叫ぶ汗。
元気の良い声。
五月蝿い人混み。
昇る花と、
散り行く炎。

照らされた地面には、思い出の君がバラバラになって、沈んでいる。

今夜、暗い夜空にドカンと散らばった花火。
多分、君の目にまだ映っているのだろうなあ。
いつか、真赤に染まった景色を君に見せたくて、
君を、火薬に乗せて虚空に飛ばしたっけ―――?

思い出の君が、バラバラになって、沈んでいる。



綺麗な君に会いたくて、
風に舞う君に会いたくて、
バラバラの君に会いたくて、
僕の地面に、ずっと、埋まって、いて、欲しくて―――!

欲しくて―――――!



今夜、暗い夜空にドカンと散らばった花火。
多分、君の目にまだ残っているのだろうなあ。
いつか、真赤に染まった景色を君に見せたくて、
君の、網膜に、鼓膜に、僕を、僕を、僕を、

僕を、僕を、僕を、焼き付けて―――。
―――僕を――――――僕を――僕を―――――――――――僕を―――僕を―――僕を――――――――――僕を――――――僕を―――――僕を――――僕を――――――、
僕を―――――僕を―――――――――僕を――僕を――――――――僕を―――――僕を――――僕を――――――僕を―僕を――――――僕を―――――――――――僕を――――、
―僕を―――――僕を―僕を―僕を―僕を――――――僕を―――――僕を―――僕を―――僕を―――――僕を――――――――僕を―――僕を――――僕を――――――――――――――ずっと―――。




一年ぶりの夏。
濃紺色の夜。
微熱の空気。
わめく汗。
死んでいる蝉。
静かな神社。
昇る花と、
散り行く炎。

照らされた地面には、思い出の君がバラバラになって、埋まっている。










石田:停滞前線です。
山神:停滞前線でぇっす!
石田:停滞前線でぇぃっす!!
西園寺:乗らなくて良いから。
石田:「こういうライブが有ればお前ら出ろ」的な雰囲気をオーディンさんが出してらっしゃったので仕方有りませんね。
西園寺:言う?そういうこと言う?
石田:前回好評だった「吐血」をまた最初にやろうとしたんですけど、何となく新曲をやってみたくなりまして。
西園寺:相変わらずフリーかよ。っていうか好評でも無かっただろ。
石田:ドン引きだったって聞いてます。
山神:ドン・ビッキ!なんかマフィアのボスみたいだよね。
望月:…………………。
石田:とりあえず今回はホラ、俺らのワンマンみたいなもんだってオーディンさんがおっしゃってたよ。
西園寺:何それ?言ってないでしょ?
石田:それ的なムードは出してた。
西園寺:思い上がり甚だしいよ。
石田:いや、まぁいつも通り頑張りましょうよ。
西園寺:………そうだね。
山神:京ちゃん。MCは何でいつもこんなに気まずい感じになるの?
望月:…………………知らないよ別に。
石田:えーと、じゃぁMC要りませんね。(苦笑)さくさく行きますか。










クンニリングス フェラチオ ペッティング
アナルファック ファック ファック マスターベーション
パイズリ スマタ ブッカケ ガンシャ
セイエキ エクスタシー シックスティナイン

セイジョウイ キジョウイ コウハイイ
ゴウカン リンカン セックスアピール

「ミンナデ マワシテ イイコトシヨウ」

レイプ! レイプ! レイプ!
レイプ! レイプ! レイプ!



ナメマワシテ サワリツヅケテ アイシツヅケテ
ムリヤリネジコム キミノ キミノ ヨロコブ カオ ミタクテ
ウケトメテ キミノカラダデ ボクノドウシヨウモナイ
コイゴコロ ムネノイタミ カサナリタイオモイ

ナゼ ナゼ ナゼ ボクヲ コバムノ?
オモイシラセル ミンナ キョウリョクシテクレ

「ミンナデ マワシテ ナブッテアゲル」

レイプ! レイプ! レイプ!
レイプ! レイプ! レイプ!



スキダ! スキダ! スキダ!
レイプ! レイプ! レイプ!
スキダ! スキダ! スキダ!
レイプ! レイプ! レイプ!










やめろ やめろ やめろ
ヤメロ ヤメロ ヤメロ
消えろ 消えろ 消えろ
キエロ キエロ キエロ………



ドリルの音で目覚める毎日
朝っぱらから 最悪です
いつもながらに静かな我が家
世間のうるささ 響きます

お人形さんに朝の挨拶
虚ろな瞳は 眠そうです
「おはよう」、と「行ってきます」
言い続けてる いつからだっけ?

もう ずいぶん経つのかな?

みんな みんな みんな
邪魔だ 邪魔だ 邪魔だ
消えろ 消えろ 消えろ
キエロ キエロ キエロ………

あの日から



何も言わない家で眠ってる
動かない家族が います
今は僕をとがめることもない
かわいい お人形さんです

ねえ 大好きだよ みんな

みんな みんな みんな
いない いない いない
消えた 消えた 消えた
キエタ キエタ キエタ



居心地の良い我が家が
何も言わぬ僕だけの世界が
あるだけです











山神:MCってさぁ、何すれば良いの?
   バンドらしくさぁ、曲紹介とかすれば良いの?ねぇ、どう思う?
   これ見てる人さぁ、俺達のこと飛ばして後の人の方見てんじゃないの?
   まぁ仕方ないですよ。仕方ないです。こんなバンドですから。仕方ないです。
   本当に仕方がない。この悔しさって止めようが無いんですよね。
   どうしようもない。俺達は俺達で頑張ってるのに、所詮変な目で見られるワケです。
   でも俺達は俺達の道を突き進むだけ。他人からの目なんて関係無いワケです。ね?ね?
   俺達は今日をしっかり生きていきます。なぜなら俺達には、進むべき道が有るのだから………。
   ………そんな歌です。
石田:違います。










ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

ゴメンナサイ。もうしません。

反省しております。
もう二度としません。
すいませんでした。
こんなこと、もう二度と。

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。



謝って済むのならば、警察は要りません、よね?



ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

ゴメンナサイ。もうしません。

反省しております。
もう二度としません。
すいませんでした。
こんなこと、もう二度と。

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。



謝って済むのならば、刑法は要りません、よね?



人を、殺した者です。
悪気は無かったのです。
謝りますから、
ここから出して下さい。



ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。










ああ、神様。
とうとう僕を、殺してくださるんですね。
ねぇ、神様。
とうとう僕に、裁きを与えるんですね。

血を吐いた僕は、この3年間。
どうせ死ぬ、と見切りをつけて、
非道な生き方してきました。ねぇ神様!
早く殺して!ねぇ!僕を、地獄に落としてよ!

早く!早く殺して!
どうしようもない僕を!
早く!早く殺して!ねぇ!殺して!



車道にフラフラ、狂った歩幅。
さぁ、神様、どうぞ。ほら、早く。



うふふふふ。
えへへへへ。
ヒハハハハハ。
ギャッハッハッハッハ。
あーっはっはっは。
いっひっひ。
ウッフッフッフッフ。
へへへへへ。
キャーッハッハッハ。
あははははははははははははははははギャァァァァァァァーーーーー!!!!










石田:停滞前線でした。帰れ!
西園寺:またそれか。



【セットリスト】
 01.君花火(作詞:石田実篤)
 02.乱交パーティー(作詞:山神ジョニー)
 03.ドール・ハウス(作詞:西園寺秋介)
 04.ごめんなさい。(作詞:石田実篤)
 05.吐血(作詞:山神ジョニー)




SE:(ガチャ・・・コツ、コツ、コツ、コツ・・・)


今から実験を始めます
この実験室を、血で染めましょう

手首と刃を用意して下さい
手首に刃を当てたら 始まり、始まり
快楽実験の始まり
・・・本当の快楽って何なんですか?

乗せた刃先 もしかして怖いですか?
快楽実験に失敗などありません
どんな痛みも苦しみも全て 快感に変えてしまうのです

嗚呼 神様、私を生かすのなら 神経の全てを取り除いて下さい


暗い部屋の中でただ一人
暗い密室でただただ虚しく高笑い
快楽実験始めます
・・・こんなに 笑ったの 初めて・・・

滴る血 気絶しそうなんですか?
快楽実験に抵抗など要りません


始めましょう、さあ
カットインの瞬間 夫婦初の共同作業です
この実験室を、血で染めましょう

嗚呼 神様、私を殺すのなら 過去の過ちを忘れさせて下さい


サク


無意識で傷つけて
快感のために傷ついて
一瞬の憂鬱でさえ
全て壊してしまいたい


嗚呼 神様、私を許すのなら 生まれ落ちた罪をお裁き下さい


飛び散る、この血しぶきはまだ
生きている証拠なのですか
飛び血る、この血しぶきはまだ
生きている証拠なのですね
神は私を生かしたのですね


快楽実験、成功です



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

静寂:やって参りました、静寂の一日で御座います
田螺:まさか僕らが出るだなんて思ってもみなかったことでしょう
魔導:そんな奴らです
馬場:場の空気を微妙な雰囲気に変えたところで行きましょう、これもイロモノってことにして!



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


寂れたアパートの片隅 雑草の泉
そこに迷い込んでみたら 目の前が見えなかった
「当たり前な位、こんな街に変わったんですね。」
勝手に昔と比べて 思い出にすがることしかできなかった

疲れたアパートの生活 愚痴の泉
そんな病んだ日々ですら もう普通なんだと思った
「思い出せる位、大した思い出もないくせに。」
失望したつもりになって 思い出すらもう思い出せなかった
甘えることさえ忘れた

行く宛を探してる 暗い夜道の中ずっと
街頭の照らす道は 光の見えないただの行き止まり
消えかけた目的は失う術さえも知らない
この道の見える先は 僕の心と同じくらい


足跡残さず 記憶残さず 疲れた体引きずって
寂れた 廃れた 泉を 安らぎを探してる
探してる...だけど
まるで行き場をなくした死体になった僕は 過ち重ね
「当たり前な位、病んだ日々に慣れていたんですか。」
気付いたつもりでいた 敏感な自分がいる
全てが漠然とした記憶 息苦しさに埋もれながら


行く先を捜してる 暗い夜道の中ずっと
今にも消えそうな街灯が 僕に影を与えてくれる
消えてなくなった心 忘れてゆく意味を知らない
この道の続く先は 僕の心と同じ位
この道の続く先は 僕の心と同じ暗い


暗い夜道には今日も誰もいない


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


静寂:・・・これってイロモノなんですかね
田螺:そんなの気にしないで!しちゃダメ!
魔導:何か取り柄ってモンがないんかい今の僕らは
冷却:全て停滞前線さんにお任せってことで僕らは付属品になりましょうよ
静寂:じゃあ出る意味なくない!?
田螺:もう少しイロモノを鍛えて、出直してきます
   だから、もうシメでいいよね!ね!ね!
魔導:結局何のためにいるんだろう僕ら
田螺:溝にはまったみたい

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

何も考えず道を歩いていたら
横にある小さな溝に 躓きそうになる

もう日没の道 冷めたアスファルト
影だけが伸びていく ただ無情に

汚れた水が 詰まることなくただ流れる
行き先もなく
汚れた世界 行き詰まり過ぎて息苦しい
立っていられない もう耐えられない
安らぎを与えて


君を思って道を歩いていたら
側にある小さな溝に躓いて転んだ

もう日没の道 醒めた眠気
陰だけが見えている ただの愛情

汚れた水は 詰まることなくただ流れる
汚れた溝を ただ洗い流す様に
汚れた愛は 行き詰って壊れたけど
汚れた愛を またやり直してみないかい
傷なめ合って


行く先を知らない水は ただ 無情に流れる


汚れた溝の中 汚れた水で
汚れた二人の愛と 汚れた心を
洗い流してしまおうよ
二人の溝を 埋めてしまおうよ

暗く狭い排水溝の奥で
愛 確かめ合わないか
傷なめあって 愛のみぞ埋めないか
この汚れた体を 洗い流して 流して 流して.................................

そして僕を汚して


汚れた水が 音を立ててただ流れてゆく
僕の排水溝から 君の排水溝へ
汚れた過去を洗い流す様に流れ

汚れた水は 止まることを知らずにゆく
その溝に落ちたら もう 戻れない 抜け出せない
汚れた溝の中 何もかもを流しさらって
僕の排水溝から 君の排水溝へ
汚れた水で その汚れた心で その乱れた愛で その乱れた身体で

僕を汚して


汚れた愛の溝を 今から埋めてみないかい?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


今から実験を始めます
この実験室を、血で染めましょう

手首と刃を用意して下さい
手首に刃を当てたら 始まり、始まり
快楽実験の始まり
・・・本当の快楽って何なんですか?

乗せた刃先 もしかして怖いですか?
快楽実験に失敗などありません
どんな痛みも苦しみも全て 快感に変えてしまうのです

嗚呼 神様、私を生かすのなら 神経の全てを取り除いて下さい


暗い部屋の中でただ一人
暗い密室でただただ虚しく高笑い
快楽実験始めます
・・・こんなに 笑ったの 初めて・・・

滴る血 気絶しそうなんですか?
快楽実験に抵抗など要りません


始めましょう、さあ
カットインの瞬間 夫婦初の共同作業です
この実験室を、血で染めましょう

嗚呼 神様、私を殺すのなら 過去の過ちを忘れさせて下さい


サク


無意識で傷つけて
快感のために傷ついて
一瞬の憂鬱でさえ
全て壊してしまいたい


嗚呼 神様、私を許すのなら 生まれ落ちた罪をお裁き下さい


飛び散る、この血しぶきはまだ
生きている証拠なのですか
飛び血る、この血しぶきはまだ
生きている証拠なのですね
神は私を生かしたのですね


快楽実験、成功です


SE:(コツ、コツ、コツ、コツ・・・バタン!)


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曲目

#1 快楽実験−オープニングセレモニー
#2 虚無の夜影
#3 溝
#4 快楽実験−エンディングセレモニー